マリオットボンヴォイアメックスの入会を悩まれている方の中で、
高い年会費49,500円に見合った価値が本当に得られるのか?
と疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
マリオットボンヴォイアメックスを所有していると、「年間150万円以上のカード利用」という条件をクリアすれば、カード継続のたびにラグジュアリーなホテルステイがプレゼントされます。
また、年間400万円以上のカード利用があれば、ホテル滞在時にスイートを含む客室のアップグレードやラウンジへのアクセスが叶うプラチナエリート会員資格にアップグレードされます。
ですが、最低でも年間150万円以上のカード決済が見込める方でないと、カードの価値を感じられません。
そもそもマリオットホテルを利用しなければ、ポイントも貯まらず特典も利用できません。
マリオットボンヴォイアメックスを所有して、「損をした」という方も多いので、以下ではどのような理由で後悔してしまったのか、詳しく解説します。
この記事の信頼性
『初めてマイル』を運営している「にゃも☆」です。
好きなときに好きなだけ旅行に行ける。そんな自由な生活を夢見て独立するほどの旅行好き。
クレカで貯めたマイルで飛行機に乗るのはもちろん、ポイント宿泊だけでハワイに16泊したりとしっかり使いこなす行動派。
マリオットボンヴォイアメックスの損益分岐点は高すぎ
マリオットボンヴォイアメックスは、更新時に無料の宿泊券をもらえますが、年150万円以上の決済が必要となります。
年間49,500円の年会費がかかるので、無料宿泊券で1泊あたり約5万円以上のホテルに泊まれば元が取れます。
そのため、カードを持つべきかの損益分岐点は150万円の利用が可能かどうかになります。
年間150万円以上のクレジットカード決済ができないとなると、マリオットボンヴォイアメックスを所有する魅力は一気に低下します。
マリオットのプラチナエリート会員にアップできればホテル優待サービスが豪華になりますが、年間400万円以上のクレジットカード決済をクリアしないと獲得できないため、より一層ハードルが高く現実的ではありません。
カードを所有するだけで49,500円の年会費がかかり、無料宿泊特典をもらうためには年150万円の高額なカード決済が必要となるので、損益分岐点は高いといえます。
マリオットボンヴォイアメックスで損をしてしまったと嘆くパターン
マリオットボンヴォイアメックスを所有して、旅行に行く機会が少ない方や、週末泊しかできない方にとって、カードの特典が利用できず損をしたと感じる方は多いです。
以下で詳しく解説します。
特定の層にしか刺さらないカード
マリオットボンヴォイアメックスはインフルエンサーやブロガーが絶賛しているカードですが、年会費をペイするには「旅行に行かないといけない」かつ「マリオットホテルに縛られる」という壁があります。
理論上は年会費5万円をペイすることは可能ですが、5万円もあればもっと旅行の幅を広げられたり、カード契約せず旅行しなければ5万円が浮かすことができます。
それでも年会費を払ってる分、ポイントの還元率は高いのでカードで年に150万円以上使う方でマリオットヘビーユーザーや旅行好きには良いカードではないかと思います。
カード特典が週末泊だと利用しにくい
マリオットボンヴォイアメックスの特典には、年150万円以上のカード決済で50,000ポイント以内のホテルに無料で宿泊できたり、プラチナになると朝食無料になるなどのサービスが受けられます。
しかし、週末に宿泊すると、
- 週末利用だと5万ポイントで泊まれるホテルがほぼ無く、1.5万P追加した6.5万Pでも厳しい。
- 貯まったポイントを使おうにも半年ほど前から予約をしなければポイント宿泊の部屋が空いておらず使いにくい。
- エリート会員が増えたのか、稼働状況がいいのか、プラチナでもアップグレードが厳しくなった。
など、損をしてしまうことが多いです。
私の実体験として、繁忙期に応じて必要ポイントが上下するので、思っていたより必要ポイントが多かったということはありました。
また、アップグレードについては、プラチナエリート・ゴールドエリートが多く、プラチナくらいのステータスだとスイートルームアップグレードはなかなかされませんでした。
ただ、チタンエリートまでいくとアップグレード率は体感で分かるレベルで高くなります。
しかし、チタンエリートまでいくには年間75泊必要なので、現実的ではありません。
これらを踏まえると、平日の宿泊が多い方やマリオット系列の宿泊が多い方におすすめのカードといえます。
マリオットホテルに宿泊しないとポイントが貯まりにくい
マリオット系列のホテルは、国内に限らず海外にもあるので、海外旅行に行った際でも困ることなく利用することができます。
ですが、マリオットホテルは普通のホテルよりもかなり高額となっており、東京やハワイだと一泊だけでも50,000円以上することも多いので、結局安いホテルを選んでしまうこともあるようです。
マリオットホテルに宿泊しないと、多くのマリオットポイントが貰えず、特典も利用されないので、高額なマリオットホテルに何回も泊まれるほどの余裕が必要となります。
しかも、ポイント宿泊するとマリオットポイントはもらえません。(当然ですが)
実費を払った分に対して、エリートの階級によって10~75%上乗せでマリオットポイントが付与されるためです。
ちなみに普通のショッピングなどでクレジットカード決済した場合の還元率は3%です。
マリオットボンヴォイアメックスを所有して後悔した人はどんな人なのか、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
マリオットボンヴォイアメックスとセゾンプラチナアメックスを比較
セゾンプラチナアメックスは、年会費が22,000円(税込)とプラチナカードの中でも非常にコスパがよく、マリオットに限らず様々なホテルで利用できるサービスが付帯しています。
またセゾンプラチナアメックスは、JALマイルの還元率が1.125%と非常に高いです。
マリオットホテル以外のホテルにも宿泊したい方や、JALマイル効率的に貯めたい方にとっておすすめのカードです。
そんなマリオットボンヴォイアメックスとセゾンプラチナの特徴を表にまとめて比較してみました。
マリオットボンヴォイアメックス | セゾンプラチナアメックス | |
---|---|---|
発行会社 | アメリカン・エキスプレス | クレディセゾン |
年会費(税込) | 49,500円 | 22,000円 |
家族カードの年会費(税込) | 1枚無料 2枚目以降:24,750円 | 3,300円/枚 |
ETCカード | 年会費無料 (発行手数料935円) | 無料 |
ポイント | マリオットボンヴォイポイント | 永久不滅ポイント |
ポイント還元率(国内) | 3%(100円=3P) | 0.75%(1,000円=1.5P) |
ポイント還元率(海外) | 3%(100円=3P) | 1.0%(1,000円=2P) |
マイル還元率 | 40社に交換可能 3P=1マイル ※60,000P毎に25%ボーナスで 還元率1.25% | JALマイル1.125%還元 ※セゾンマイルクラブ年会費5,500円(税込) |
ホテルサービス | ゴールドエリート自動付帯 15泊分の宿泊実績付与 100ドルプロパティクレジット 年150万円決済:1泊無料宿泊券 年400万円決済:プラチナエリート | Tablet Hotels(9,900円無料) entree優待 プレミアムホテルプリビレッジ優待 一休.comダイヤモンド会員1年無料優待 |
コンシェルジュサービス | なし | セゾンプレミアムコンシェルジュ |
クラブコンシェルジュサービス | なし | 198,000円無料 |
レストランby招待日和 | なし | レストランのコース料理が1名分無料 |
国内空港ラウンジ | 国内28空港、海外1空港 同伴者1名まで無料 | 国内32空港、海外1空港 |
プライオリティパス | なし | あり プレステージ会員:469ドル無料 |
空港サービス | 手荷物無料宅配サービス (帰国時1個無料) エアポート送迎サービス 空港クローク 大型手荷物宅配優待 オーバーシーズ・アシスト | 手荷物無料宅配サービス (往復1個無料) |
海外旅行保険 | 1億円/家族1,000万円 | 1億円/家族1,000万円 |
国内旅行保険 | 5,000万円/家族特約なし | 5,000万円/家族1,000万円 |
航空機遅延費用 | あり | あり |
ショッピング保険 | 最高500万円 | 最高300万円 |
マリオットボンヴォイアメックスは無料宿泊券がもらえるのが前提となってくるカードなので、150万円利用の条件は絶対クリアする必要があります。
そのため150万円決済が年間難しいという方は、迷わずセゾンプラチナアメックスをおすすめします。
ですが、JALマイルにこだわりがないのであれば、マイル比較だとマリオットボンヴォイアメックスが優勢です。
年会費を抑えたい方はセゾンプラチナアメックスがおすすめで、年間150万円以上の決済ができるならマリオットボンヴォイアメックスも悪くないといったところです。
さらに、セゾンプラチナアメックスにはビジネスカードもあり、初年度年会費無料で特典やサービスを受けることができるので、かなりおすすめのカードです。
ビジネスカードとはいっても個人でも作れるため、初年度年会費無料でプラチナカードが持てるという破格のカードです。
より詳しくセゾンプラチナビジネスアメックスについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
また、より詳しくマリオットボンヴォイアメックスとセゾンプラチナアメックスの特典内容やメリットについて比較した記事もありますので、ぜひご覧ください。